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ディーコンサルティング会社情報

カレーハウス ラクシュミーにおけるコンサルティング事例をご紹介します。

企業名
カレーハウス ラクシュミー


コンサルティング内容

  • 新規開店における事前コンサルティング
  • リピーター化施策
  • クチコミ促進施策

企業背景

カレーハウス・ラクシュミー様(以下、ラクシュミー)は2007年1月 沖縄県北中城村にオープンしたカレー専門店です。オーナーの島袋氏とはある方のご縁で、彼が若くしてカレーのお店を開きたいという夢をひそかに抱いている頃 知り合いました。オープンの1年前当時、島袋氏はお土産・雑貨店の店員をされていましたが、休みの日を使って沖縄中のカレーのお店を食べ歩いたり、レシピ開発を進めるなど、随分前から具体的な準備をされていました。ショップのイメージまで明確に持ってらっしゃいましたので、「あとは実現するまで」とお手伝いさせていただくこととなりました。

 

ラクシュミーへのコンサルティングは、こう言っては氏に失礼かもしれませんが、非常に簡単でした。まず肝心の商品であるカレーが独特な上に、身贔屓やお世辞抜きで大変美味しいのです。さすが5年以上かけて研究を重ねてきたものがあると心底感心しました。商品やサービスに面白さはあっても、質的な弱さからマーケティングに苦労するケースは多々ありますが、今回はその心配はまったくありませんでした。

 

また、カレー同様、島袋氏のバックグラウンドも大変興味深いものでした。父はインド人、母は沖縄の方。お母さんは毎日、インド人であるお父さんのためにカレーをはじめとするインド料理、家族のために沖縄の家庭料理の両方を作っておられたそうです。島袋氏も当然 日常的にその両方を食しながら育ったのですが、幼い頃はインドのカレーが嫌いだったといいます。日本人は一口にインド料理、インドカレーと表現しますが、実はその中身は非常にバラエティーに富んでいるようです。よく考えると、北は極寒のヒマラヤに接し、南は赤道直下のインド洋という広大な国土で食文化が一様になるはずもないのですが、私はこの案件に関わるまでそういったことを知りませんでした。北に行くほど体温を守るために、乳脂肪などを多く含むマイルドで濃厚な食感の料理になり、南にいくほど発汗を促すように辛く、食べやすいようにサラサラとしたスープ状になっていくようです。日本人に一般的にインド料理と認知し、好まれているのは、どちらかというと北インド系のインド料理ではないでしょうか。

 

島袋氏のお父さんはボンベイ(現在のムンバイ)出身なので、南インド料理を求めました。ちなみに、お母さんのカレーはルーなど一切使わず、すべてスパイスから作る本格的なインドカレーです。こうして、島袋家のカレーは辛く水っぽいものが多かったそうで、島袋氏はその味と食感がイヤだったそうです。ところが、彼が風邪を引いて寝込んだある日、お母さんがいつもとは違う少しマイルドなカレーを作ってくれたそうです。それは彼の味覚に合っただけでなく、食べ終えた後 不思議とみるみる体調が回復していくのをハッキリと感じたそうです。その日を境にスパイスの魅力にみせられ、彼は自分でスパイスからカレーを作ってみたり、美味しいといわれるカレー屋さんを食べ歩くくようになります。そして、ある頃から自らのカレー専門店を持つことを明確な夢として抱くようになったのです。

コンサルティング内容

リピーター化とクチコミの促進

前述のようにラクシュミーへのコンサルティングは、何より商品力があったので容易でした。まずは、低予算で確実に売上をあげて、スムーズな立上げを行うことを、コンサルティングの中心テーマに設定いたしました。具体的には『リピーター化』と、リピーターによる『クチコミ』を発生させることです。

 

まず、ラクシュミーのカレーは多くの意味で独特です。水やつなぎの小麦を一切使わず、タマネギやトマトの水分とスパイスだけで作ります。南インドのカレーをベースにしながら辛さは控えめで、サラッとしながら水っぽさのない不思議な食感があります。かくも独特なのですが、このような説明を受けなければ、食べた人は、おそらく今まで知っているカレーとは違うことを直感的に感じるでしょうが、その理由やなぜそういった独特なカレーにしているのかという背景を知ることはないでしょう。

 

『クチコミ』を起こすには、まず人に話していただくだけの情報が必要です。その情報をお客さまにどうやって伝えるか?考えた結果、ラクシュミーではメニューに一工夫加えることにいたしました。ラクシュミーではメニューを開いても、商品であるカレー名や価格は最初に出てきません。『カレー嫌いだったオーナーからのご挨拶』として上記のような島袋氏の生い立ちや、カレー専門店を始めるに至った経緯、商品へのこだわりなどの【背景情報】を最初にお伝えします。それからラクシュミーで用いる主なスパイスの特徴や効能が続き、最後にカレー名や価格など、いわゆる普通のメニューとしての情報が並びます。

 

 また、低予算で売上をあげるために、DMを用いましたが1月7日がオープン日だったこともあり、年賀状をDM代わりとしました。費用対効果的にマーケティングを進めるには、『近く・深く』から『遠く・浅く』へと広げていくのが鉄則です。今回はご家族にも協力していただき、皆さんの年賀状にオープンのご挨拶とお店のアクセスマップをのせていただくことにしました。これで集客が不十分であれば、チラシなど少し範囲を広げた販促をしようと別途準備をしました。

コンサルティング結果

リピーター化とクチコミの促進が成功。

上記の結果、ラクシュミーの立ち上がりはとてもスムーズに進みました。まず、家族の出してくれた年賀状によって多くの集客があり、ラクシュミーは初月から黒字化に成功しました。その後も、そのファーストカスタマーが核となって『リピーター化』と『クチコミ』が予想以上に速く進み、オープンから赤字を一度も経験することなく順調に成長を続け現在に至っています。開店前からお店の前に人が並ぶこともあるそうで、結局、チラシは一度も打つことなくお蔵入りとなりました。

 

『クチコミ』について少し補足をいたしますと、『クチコミ』は当然ながらFace to Faceの文字通りの『口コミ』が最も強力なのですが、近年ではブログによる『クチコミ』も大きな力を持っています。実際、ラクシュミーを訪れたお客さまも自らのブログで好意的な紹介をして下さることが多く、それを読んだ方が新規客として訪れて下さるケースが非常に多いのです。ここで重要なのは、そのブログでの紹介に、メニューにある【背景情報】を引用していただけていることです。人は何かに感心したり、感動した時にそれを親しい人に伝えたいと本能的に思うものではないでしょうか。その時に、何が、どう、そして【なぜ】よかったのか伝えられると嬉しいものだと思うのです。ラクシュミーのメニューは、その【なぜ】を情報として提供するものであり、『クチコミ』の原動力となるものです。通常の『口コミ』に加えて、ブログ効果もある程度期待していましたが、結果は予想以上に大きなものとなりました。私としてはネットとクチコミの関係を実際に経験する興味深い案件となりました。

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